(レポート) SEC314: AWS Configによる設定の完全な可視化と制御/NEW LAUNCH! AWS Config Rules #reinvent
森永です。
Config Rules激アツですよね。
認定者パーティが行われているのを横目に見ながらConfigセッションに行ってきました。
スピーカー
Prashant Prahlad
Senior Product Manager , Amazon Web Services
可視化
データセンターでは
データセンター時代は可視化するのが非常に困難だった
「誰がこのサーバを買って、何がこの上で動いているのか、わからない。」
「CMDBがあるが、ほこりをかぶっていて信じられない。」
クラウドでは
- インフラはソフトウェアになった
- 変更は頻繁になり、自動化され、影響も大きくなった
- 各リソースは関係性がある
AWS Config
- AWSリソースの一覧を取得
- 新しいリソースや削除されたリソースを追跡
- 常に設定の変更を記録
- 設定変更時に通知
Configは構成、変更を「記録(Record)」→「標準化(Nomalize)」→「保管(Store)」→「配送(Deliver)」する。
AWS Config Rules
設定値が正しいかを検証するための機構
- 設定変更をチェックするルールを設定
- AWSが提供したルールを使用可能
- Lambdaを使ったカスタムルールを設定可能
- 自動的かつ断続的な監査
- 設定変更や不適切な設定を確認するダッシュボード
Config Rulesの登場により、「記録(Record)」→「標準化(Nomalize)」→「保管(Store)」→「規定(Rules)」→「配送(Deliver)」となる
Get Started
使えるようになったらブログ記事書きます。お楽しみに。
ConfigのConcept
Configuration Item
設定された値やそれに関連する情報
以下の5つのコンポーネントからなる
- Metadata
- Common Attributes
- Relationships
- Current Configuration
- Related Events
Relationship
AWSリソースごとの関係性 例えば、EC2インスタンスにEIPを割り当てる、セキュリティグループを割り当てるなど
ユースケース
セキュリティ分析
適切な設定がセキュリティにとっては非常に重要
設定変更を常に監視しているので、不適切な設定変更があった場合に対応できる
マネージドのルールとして以下のものがある
- 全てのEC2がVPC内になければならない
- 全てのEBSボリュームは暗号化されていなければならない
- CloudTrailが有効化されている、かつ適切なS3バケット、SNSトピック、CloudWatchLogsが設定されている
- 割り当てられているセキュリティグループに開放された22番ポートが存在しない
- 全てのEIPがインスタンスに割り当てられている
- 全てのリソースに必要なタグ付けがされている
- 割り当てられているセキュリティグループに開放された特定のポートが存在しない
また、カスタムルールを作成することも可能
サンプルのLambdaファンクションがあるので、それに手を加えて作るのが楽
ガイドラインに沿ったルールを定義することが出来る
AWSパートナーが提供するルールもある
監査、コンプライアンス
コンプライアンス上、システムの状態を知る必要がある
特にPCIやHIPAAなどに準拠するには必須
Configであればどのタイミングでも、設定値を確認可能
既存のCMDBと連携も可能
変更管理
変更によってどんな影響があるか
トラブルシューティング
何を変更したの?という質問に答えらるのは非常に重要
Configでは変更情報がすべて残り、履歴で閲覧可能
ディスカバリ
どんなリソースが存在しているか、どんなリソースが存在しなくなったかを確認可能
カバー範囲
Configがカバーしているリソースは以下 - Amazon EC2 - Amazon EBS - Amazon VPC - AWS CloudTrail
今後追加される新機能でIAMに対応する!!!!
ユーザ、グループ、ロール、ポリシーの設定、変更履歴が分かるようになる!
勿論、ConfigRuleを使ったチェックも可能
EC2 Dedicated Hostにも対応予定
価格
Configは一回の設定変更につき $0.003
ConfigRulesは一つのルールにつき $2.00
20,000回の調査までは追加費用なし、それを超えた場合1回毎に $0.0001
他のセキュリティ系サービスとの使い分けは?
- Inspector
- オンデマンドの調査。EC2インスタンスの中身の調査。
- Config Rules
- 継続的な調査。ベストプラクティスに則っているか、設定ミスがないかの調査。
- Trusted Advisor
- 定期的な調査。コスト、パフォーマンスなどを目的とした調査。
エコシステム
最後に
しれっとIAM対応の話があってテンション上がりました。
皆さんもこれを機にConfig使いましょう!!!